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2017年01月26日(木)
『2017柏レイソル意見交換会』第2回議事録2

 2017年1月21日(土)に開催いたしました『2017柏レイソル意見交換会』第2回の議事録を公開いたします。

■日時:2017年1月21日(土) 14:00~17:30
■会場:日立柏サッカー場 記者会見場
■参加者数:47人
■出席者: 株式会社日立柏レイソル ゼネラルマネージャー 寺坂 利之、ほかフロントスタッフ

参加者:
少し話は変わりますが、アウェイのバスツアーが非常につまらないです。JTBさんがやっていたときは、寄り道をして買い物ができたりしました。西鉄さんに変わってから、ただ行って帰ってくるような感じです。トイレに寄るのも短時間で、ここのところがっかりしています。何とかならないでしょうか?
いわゆるスポンサーシップについては交渉次第でどうにでもなると思うので、もう少し楽しませて貰いたいです。
もう一つ、グッズもマンネリ化していて非常につまらないです。グッズを作るにあたって、事前に人気投票をしたりすれば、欲しいものが分かると思います。何が欲しいのかということをアンケートしたりして、活用した方が良いと思います。

寺坂:
バスツアーの件ですが、西鉄さんからはスポンサードもしていただいていますが、もう少し楽しみを入れてもらえませんか、という話ができればと思います。
グッズの件は、過去にもアンケートを色々と取ったことがありました。大学の統計学を学んでいるゼミの方々と協力して、サポーターの皆さんの趣向を調査したことがありました。皆さんが欲しがるようなものはコストの関係もあり、中々難しい部分がありますが、先日もこの会でご指摘を受けておりますから、またしっかりと検証し直していきたいと思っております。チームにお金を掛けているから他のことが手薄になっている、というのは許されないところもあると思いますから、できることからやっていきたいと思います。

参加者:
ボランティアをやっていて気付いたことを何点かお話ししたいと思います。まず、アウェイ側に授乳室がないということ。次にホーム側の喫煙所の件で、風が吹くと煙が流れてしまいます。遮断できる何かがあればと思います。
あと戦術の件で、いつも湘南とやるときなどはパスを取られてしまうと思います。そういったクラブとの対戦のときは、ロングパスも使っていければなと思っています。

寺坂:
戦術のところはおっしゃる通りで、監督にもその認識があると思います。苦手な相手というのは、昨シーズンではっきりしました。マリノス、湘南、鳥栖もそうですね。対策は下平監督もしっかり考えていると思いますし、私も報告を受けています。苦手な相手ともしっかりと戦っていける戦術、今のところは下平監督の頭の中に隠されていますが、対策は打ってくれると確信しています。
喫煙の件は、社会的にも問題になっておりますし、授乳室の件は、そこでアウェイの洗礼を浴びせる必要はないですよね。しっかり考えなければいけないですね。

参加者:
柏レイソルは日本代表クラスの選手を獲ることが少ないと思います。それはコンセプトとしてなのか、金銭面、交渉力や人脈のせいなのか。その点をお聞きしたいです。

寺坂:
まず避けているわけではないです。人脈でもお金でもないと思います。たまたまそういうところに行っていないからかもしれません。あとは、我々が今持っている選手を大切にしたいという気持ちがあります。そこに決定的な選手をぶつけていくということが、考え方として正しいかどうか。当然競争はさせなければなりません。ただ、代表選手というとどこのチームにいってもすぐレギュラーみたいな感じを受けますよね、生ぬるい考え方かもしれないですけれども。例えば栗澤選手や大谷選手は年齢的にも不安があるのでは、という話がありましたが、彼らには彼らが持っている精神性があったりします。そういうところにクラブとして賭けていかないと、先行きのチームづくりに裏切られるようなところがあると思います。

代表を獲らないというのはよく出る意見ですね。特に獲らないようにしているわけでもないし、人脈のせいでもないし、たまたまと捉えていただいた方が良いと思います。今いるレイソルで頑張るという選手、なおかつ技術もある一定の水準に達している選手は、クラブとして大切に扱っていきたいと思っているというのも、原因の一つではないかと。ファンの皆さんにも代表選手を増やして欲しいとか、代表選手が居た方が絶対良いという感覚を持っている方が多いと思いますが、今話したような我々の想いもございます。これから代表になるような選手もいますので、楽しみに見ていただけるとありがたく思います。

参加者:
監督選びの件について。内部を知っている人間に任せたいというコンセプトがあり、吉田監督、メンデス監督を挟みましたが、下平監督という流れになっていると思います。吉田監督の時に、排他的な組織になってしまったという話をされていたと思います。内部を熟知している監督に任せるのであれば、常にそのリスクは付きまとうと思います。吉田監督固有の事象だと考えられているのか、下平監督でも同じようなことは起きるということで対策を打っているのか、お伺いしたいです。

寺坂:
この質問はちょっと難しいですね。理由はあるのですけれども...。人それぞれ考え方が違うように。
例えば、下平監督と吉田監督というのは、まず人間性が全く違うと思うんですね。テレビの話になりますが、広島の森保監督があるテレビ番組で「森保さんはプロサッカーの監督業はどういうものだと思っていますか」という質問に対して、「人の心を預かるのが私の仕事だと思って選手と接している」という話をされていました。私はそれを聞いて、なるほど、と思ったし、この方はやっぱりすごいなと思いました。質問に対しての答えには全くなっていませんが、色々なタイプの人間がいるのだと思います。

私も、ネルシーニョ監督、石崎監督や高橋監督や、色々な方とお付き合いをさせていただきました。色々な性質を持っている人が監督をやっていて、相手を理解しながら見ていかなければいけないと思っています。排他的と言った私の言い方が、「吉田監督が排他的な人間だ」という意味で捉えられると、それは吉田監督に対して私が彼の名誉を傷つけていることになるので、決してそうではないのですが。「こういう理由だ」と、はっきり言えるものではなく、物凄く難しいですね。続けさせることにリスクがある場合もあります。

メンデス監督にも、仕事をしてもらう前の年から日本に来てもらい、色々な話をしました。キャンプを経てシーズンに入ったわけですが、彼の事情を我々は容認しました。ただし、少なくとも私は引き留めませんでした。何とか残って貰えませんかという話はしませんでした。説明するには難しいのですが...。申し訳ありません、このような回答でよろしいでしょうか。

参加者:
先程ミッドフィルダーは獲得に動いていたという話がありましたが、センターバックについては計画してこの布陣になったのでしょうか。エドゥアルド選手は戻さないつもりだったのでしょうか。

寺坂:
エドゥアルド選手は、川崎でやりたい、という意思を早いタイミングから示していました。センターバックは、現場との調整の中では、中谷選手や中山選手の伸び代を補強と見なすというような話になりました。我々としてはそれに甘えさせてもらいました。広川部長からも話がありました通り、そこには期待ができると思っていますので、こういう形になりました。

参加者:
試合当日の駅前でのインフォメーションについてお聞きしたいと思います。私は「柏で寄り道 アディショナルタイムズ」というフリーペーパーを配っているメンバーです。ビジターサポーター向けに柏の街を知ってもらい、試合前後を楽しんでもらうという主旨でやっています。その過程で、ビジターサポーターさんだけでなく、街中の一般市民の方からもいろいろと質問をされることがあります。東口のダブルデッキ、レイソルの大幕がある真下で、今日試合があるの?とか、チケットやスタジアムへの行き方などの質問を受けます。試合当日に駅前でチケットの案内や当日券の販売などはできないものでしょうか?

営業担当(熊谷):
当日券については、以前は柏駅前で販売していたこともありました。その後チケット販売はローソンチケットに一本化して、当日券販売業務も委託をしています。現状は日立台公園での販売のみを行っています。今のご意見を踏まえて駅前での対応が可能なのか、ローソンチケットさんにもご相談して、また場所を借りられることができるか、お時間いただいて確認させていただきたいと思います。

広報担当(大重):
スタジアムの行き方などは広報、PRにもあたりますが、実際に駅前にそういう質問をされる人がたくさんいるということはクラブにとっても良い状況ではありません。まずは活動をしていただいていることに御礼を申し上げたいと思います。

営業担当(田中):
先日、フリーペーパーの関係者の方からもご連絡いただいており、大重含めて一度お会いしたいと思います。

広報担当(大重):
クラブが主体となってやらないといけないのですが、広報グループが2名の状況で、今はSNSを使って告知していくことが、費用的にも拡散的にも一番効率的だと思ってやっています。それはサポーターの方には届いていると思いますが、それ以外の方にはどうしても届かない部分は当然あると思います。
新しいことを始めるには難しい部分もあるのですが、地域の方で自主的に活動いただいている方もいらっしゃるので、お力をお借りすることもあるかもしれません。皆様方には、柏レイソルに対しての思いで活動していただいていますので、いい意味でそういう質問を受けないような状況を、私たちの方から作っていかないといけないと思っております。

寺坂:
我々が大事にしなければいけないものは、今、レイソルのことを支えていただいており、支援していただいている、まさにここに見えている方たちを大切にしたいという考えが、物凄く強いです。
ですから我々がこれ以上の方々に何かを知ってもらって、これ以上の方々に何かを支援を受けたいということは、今、我々のことを大事に思っている方たちを大事にしない限りありえないと思っております。
広報の仕方とか、告知の仕方など工夫が足りないとよくお聞きするのですが、それが大切なこともよく判っています。でも、今、我々の方を向いている方々をまず大切にしたいと考えています。

話が波及しますが、アカデミーのユニフォームにはマブチモーターさんのロゴを胸に入れさせてもらっています。マブチさんはホームタウンエリアの中でも大きな企業で、将来を担う子どもたちを大切にするんだ、という強い信念を持っておられます。以前、トップチームのユニフォームにロゴを入れませんかとご提案をしました。ところが「それならばうちはやらないよ」と当時の社長、現会長さんがおっしゃいました。「レイソルに共鳴できるのは、子どもたちが、柏から世界へとはばたくプレーヤーになっていること。それを支えられるということが、会社の理念と合致するからレイソルを応援する(と決めた)。だから(アカデミーの胸に)ロゴを入れます」というお話がありました。

まぜこぜの世界でやっても何にも意味がないと思っています。マブチさんに教えられるように、レイソルにはレイソルらしさがあって、大事にしているものがある。それでやっていければいいと考えています。これは私の独断ではなく、各々のクラブで個性は必ずあった方が良いと思っています。スポーツクラブですので、広報をたくさんして告知をすることも大事ですが、少なくとも商業主義に偏ったような方向に走っていくべきではないと考えています。それを前提に広報活動をしなければいけないと考えています。

先週のこの会でも「(ACL)広州恒大との生きるか死ぬかの試合なのに、柏駅前には何も告知がなかった。寂しすぎる」というお話も受けています。その辺はしっかりと考えないといけないですが、今お話しした通り、やはりクラブとして大切にするものがあっていいのではないかということを前提に、我々も考えていきたいと思っています。

参加者:
先ほど寺坂さんがお話した安易な商業主義に偏らず、クラブの個性をしっかりと守りながら経営を進めていくことは理解できましたし、実感しているところです。
ただ、経営的なところで売上については、ここ数年優勝を境に売上が横ばい、チームはACLを目指すとありますが、会社として売り上げ規模を拡大していく、それによってチームに投入できるお金を増やしていくことができる。商業主義的に走らずにそこをどうやって大きくしていくのか。計画はありますでしょうか?
愛されるクラブづくり、というクラブコンセプトがありますが、では愛されるというのは実際にはどういう形で愛されるのか。強くなって愛されるのか。そういう目標がこの先数年先であるのか、教えていただきたい。

寺坂:
ひとつ目の件ですが、【資料提示】2006年からのレイソルの売上高の詳細になっています。スポンサー収入はずっと上がってきております。例えば06年のスポンサー収入は4億3,900万円、次年度5億3,000万、11年は5億7000万円。現状ここ数年は6億円を超えたところで推移しています。
ですから営業努力をしていない訳ではないです。努力をしていますし、実績も実は上がっています。
私があまりにも「お金は要らない」とか「貧乏クラブ」と言っているので、そういう感覚で捉えられてしまうのかもしれませんが。

トータルの売り上げが伸びていないというご指摘でしたが、スポンサー収入などは増えております。入場料収入も増えてはいますが、踊り場に来ているということは確かです。営業努力が足りないというご指摘は当たらなくて、これから更にどうやって伸ばしていくかということはありますが、ただ我々が得られるサイズで(経営を)やっていかないといけないということも現状では強く意識しています。
そういう意味で商業主義に走らないというのは少し言い過ぎましたが、サポーターの皆さんにそこまでご心配をお掛けするクラブであってはいけないですし、この規模ではもうJ1でできないということも起き得ないと思っております。

ただ、中身を見てみると日立製作所からもらっている金額が、30億円の売り上げのうち約13億円です。なおかつ日立製作所以外からの6億円のスポンサー料、それは他クラブと比べても上位の方ですが、6億円のうち日立グループの企業からいただいている金額の割合も大きいです。
その辺はサポーターの皆さんに対してと同じように、今我々をご支援していただいている企業をしっかりと繋ぎとめていく、という考え方は当分の間は変えられないと思っています。そのようにご理解いただければと思います。

「愛されるクラブ」ですが、今、愛されているかという問題があると思います。2005年J2に降格した時に、自分たちの考え方を見直さなければいけないと「愛されるクラブづくりにまい進します」とクラブコンセプトを決めました。ご指摘いただいた通り「どういう形で愛されるのか」ということは、現時点でご質問も出ているわけですし、この機会に考え直さないといけないと思います。

ただ、強いチームについては、我々が持っている資源で、何とか少しでも強いチームを作ろうという一点に意識を持って、やり続けてきてしまいました。皆様に愛されるということはどういうことなのか、もう一度自分たちで気付きを持って、見直していく必要があると思います。

参加者:
広報関連についてです。私は比較的新しい観戦者で、2015年からと日は浅いです。外に向けての広報が、市民もこれだけいるのに足りないのではないか。また今いるファンを大事にという考えであれば、今在籍している選手や監督を支える発信が足りないと思っています。
2015年、吉田監督を立てたのはいいけれど、それに十分な支えがあったのでしょうか。クラブが違うことをやっていくなら、それを浸透させなければいけないですし、これから監督が代わっていっても、そこが変わらないと、誰が来ても十分な力を発揮できないと思います。
例えば選手が試合に出られないとか、いろいろと悪く言われている状況にある場合は、その選手の状況やサイドストーリーなど、人を感じられるような発信をどんどんしていただけると選手へのフォローになるのではないかと。

個人的には先程あった選手の去就の話には納得していますが、ファンは何かあったのでは、と勘ぐってしまいますし、あの頃のことが影響しているのではないのか、などいろいろ思ってしまうことがあって、そのモヤモヤが蓄積されてこの場に来る状況になっていると思うのです。広報の方は大変かと思いますが、現場を支えるような発信をこまめにやっていただきたいと思います。
その広報の仕方も個人的に2つあると思っていて、選手たちが普段どのような活動をしているのか、広報の力量による発信と、あとはフロントの方々がどんなことを目指しているのか、体制を支える気があるのかなど、2種類の発信が両方ないとダメだと思っています。現場を支えることに力を入れてほしいと考えています。
もちろん勝つことが大事ということもわかっているのですが、勝ちを支えるために、現場がピッチ外のことで頭を悩ませたりしないようにフォローをいて欲しい。状況が判れば、「ファンの方がそれなら今チームを支えて行こう」となるのではないかと。だから広報さん、頑張って発信してください。

広報担当(大重):
もちろん今の時点で足りていないという部分があることはあるかもしれませんが、私個人としては広報という立場で常にチームを全力で支えたいという気持ちしかないですし、現場のことについての発信を増やしています。スマートフォンが便利になって、写真も撮れますし、映像も撮れます。例えば今朝もクリスティアーノ選手が合流しましたとお知らせすることができました。機器の発達もあって、今は広報活動がやりやすい状況にあります。さらにできることが広がるだろうという面もあります。

あと「広報日記」ですが、正直に申し上げると、どこまで書いていいのかといつも悩みながら書いています。試合の結果にもよりますし、「ここは選手に対して厳しいことも言わなければいけないだろう」とか「今日は現場の思いよりも、サポーターの皆さんの感情を大事にしないといけないだろう」とか、チーム内外のいろんな人が読んでいるということを念頭に入れて、書いております。

一方、逆に書き過ぎて注意されたこともあります。そのような中でどういう風にサポートしていけば良いのか。広報としては現場で起こっていること、トレーニングの内容、選手たちの想い、届けられるものは何でも届けたいですが、(表に出さず)大事にしておかなければいけないこともある。
そのバランス感覚が難しいこともありますが、気持ちを込めてチームを支えて行きます。それを少しでもお届けできるように、今いただいたご意見はありがたいお言葉だと感じております。

参加者:
あと1回目(の意見交換会)でも、選手のtwitterの使い方で質問があったと思います。若い選手に限らず、大谷選手などは試合後につぶやいてくれていて、それを心待ちにしているファンの方が多いと思います。でも結果が出ない時に選手が個人のアカウントから発信すると、さまざまな反応がある。そうなると可哀そうですし、現場の選手とか監督を矢面に立たせすぎだと思う。現場に丸投げすぎという気持ちになる時があります。

寺坂:
それはしょうがないのでは?

参加者:
使うメディアを考えればワンクッションおけると思います。Twitterだと直接リプライができてしまうんですよ。

広報担当(大重):
選手の言葉を試合後にミックスゾーンで聞きますが、その言葉を広報日記の中で伝えることもありますし、大谷選手のように自分の言葉で発信することで、皆さんに気持ちを伝えようというやり方もあると思います。

寺坂:
大重もチームを支えるために、あえて胸の内に留めておくこともありますからね。知らせてはいけないことが知りたい、ありきたりのことではつまらないという考え方もあるけど、それは難しいと思います。

参加者:
いえ、もっと話せということではないのです。発信するメディアを考えて欲しいというか、同じコメントでも公式twitterのアカウントで発信するなどやり方があると思う。もっと選手を守ってほしい。いろいろなやり方を考えて欲しい。

広報担当(大重):
選手個人の考え方もあるので、キャンプなどで話をしてみます。ただ、私としては選手個人の気持ちを尊重したいと思います。

参加者:
意見とお願い、2点お話させてください。私は2000年頃からちょくちょく日立台に足を運ぶようになり、実際にファンになったのは2008年頃からです。その後低迷して、J2優勝して、そこから怒涛の如くのし上がって、J1で優勝していきましたが、あの頃は集客力もあり、日立台も盛り上がって楽しかった記憶があります。収益は上げるに越したことはないと思います。
提案として、スタジアムフードに柏らしさを出してはいかがでしょうか?例えばビジターチームのサポーターに対して、柏レイソルのイラストの紙コップだと飲みものを安く提供して、そうでない紙コップの場合は通常料金とか。アウェイだけどなぜかみんな黄色い紙コップを持つとか。面白いのではないでしょうか?
あとは意見として、野球等だとビアガールがいますが、試合前やハーフタイムに「レイガール」に扮した女性の売り子を用意して、短時間で売ることも個性的で面白いのでは。これも集客力を上げる一つの手段となるのではないでしょうか。平均1万人の来場者で、1万5千人のキャパがある。約4,000人増やせると、2億弱入ってくるのではないかと思います。

もう一つ、試合によって柏熱地帯で盛り上がる時もあれば、なかなか人が集まらない試合もある。声が弱かった時もある。例えば勝利した時にはヤマトをみんなで歌いますが、スタジアム側でもヤマトを流して盛り上げるとか、「柏から世界へ」を流すとか。スタジアム側で流す勝利した時の音楽("Glory of REYSOL")もあるのですが、少し違和感があります。そこはサポーターと一緒になって合わせていただきたい。より共鳴して盛り上がるのではないでしょうか。

寺坂:
ありがとうございます。参考にさせていただきます。

参加者:
柏市とホームタウンエリアを合わせると100万人くらいの人口がいるだろうと。だから働きかけさえうまくいけば人は集まるだろうと思います。
例えば、ACLに出場した時、平日のナイトゲームではお客さんが少なく、そういった時はとってもさびしいですよね。ビジターチームが遠いクラブとの試合は客席も埋まらない。会社勤めの方など、前回の議事録にもありましたが、例えば前半30分を過ぎたら半額にしちゃうくらいのバーゲンセールをやる。チケットをすでに持っている方は、その時には作業が難しいからスタンプを押して後でお返しするとか。
あと、昔浴衣を着てくると何かサービスを受けられるというものありましたが、とにかくお勤めしている方が平日に来るのは大変なので、そういうサービスをすると来やすくなるかなと思います。
土日でも絶対に埋まらないような試合では、子どもはワンコインでいいよとか、売上は上がらないけど集客には貢献できるのではないかと思います。そういうところを考えていただければとてもいいかと思います。

寺坂:
わかりました。

参加者:
これはチームの運営ではないのですが、家族が柏市に「ふるさと納税」をしようとホームページを覗いたがレイソルに関するものが何もありませんでした。他の地域、川崎などではあるようです。ちょっとしたもの、タオルマフラーなど手に入れられたら嬉しいのでは。柏市にも宣伝しておいてください。

寺坂:
先程来、集客に関してご指摘を受けていますが、ここ最近ファンクラブのアソシエイツ会員、BIGアソシエイツ(年間チケット)会員が減ってきています。
「タイトルを獲ったころはスタジアムが盛り上がっていました」という話がありましたが、やはりファンクラブの会員数が減っているということイコール、これがいろんなところに波及していることは間違いないです。チケットの売れ行き、その他も含めて。微減のように見えるかもしれませんが、ピーク時は約11,000人おりました。我々はやはりその認識に立って皆さんにどんなアプローチをするか考えないといけない。今日お話しいただいたことをしっかりと勘案していきますので、しっかりと見守っていただければと思います。

参加者:
クラブコンセプトで「ホームタウンの活性化に尽くします」とあります。実際にブログなどで選手たちが学校や老人ホームを訪問しているのは目にします。一方で、地元の企業とのタイアップなどはあるのでしょうか?コカ・コーラの自動販売機以外に、そういう活動をしていることがあれば教えてください。

営業担当(田中):
柏蕎麦商組合さんと一緒になって「柏レイソルが柏カレーそばを応援します」という支援をしています。タペストリーがお店に飾られています。

参加者:
一回目の時もフロンターレの話が出て、またかと思うかもしれませんが、地元の企業のドールさんと提携してイベントをしている。でもそれは無料ではなく、参加料を払っている。「バロン"ドール"」という表彰イベントをしたり、スーパーで販売した商品の売上の一部がスタジアムの改修費になっている。サポーターも楽しめるし、クラブ側にもメリットがあるし、ドール自体にもメリットがあって、クラブの存在価値が上がる。少しそういうことをやると、(会員数が)微減しているという状況の改善に役立つのではないでしょうか。

寺坂:
少し勉強しながら考えたいと思います。

参加者:
昨日川崎の応援番組を見ていたら、選手が2人1組で商店会のあいさつ回りをしていたんですね。サイン会などして平日でも200人くらい集まっていました。10,000人よりも12,000人の方が選手も奮起すると思います。今話したことはお金も掛からないですし、選手が地元の方と直接触れ合うことで、地域の方も親近感が沸く。こういったことを検討していただきたい。
あとイエローハウスはいつの間にかなくなってしまいましたが、今日の集まりはすごく良いものだと思います。しかも3時間を超える時間をいただいていて、非常にフランクにいいお話しができています。私はまた機会があれば参加したいと思っています。今後も意見交換会を続けていく意向はあるのでしょうか。

寺坂:
お金を掛けなくてもできることはある、というのはその通りです。我々が持っている資源で、何が使えるかというとまずはスタジアムだと思っております。ここは公共の施設ではなく、私有の施設です。ここを使って、家族で楽しめるような何かを提供するということは、既に先週の意見交換会が終わってから担当のスタッフが動き出しています。できることからという点では、そんなに時間がかからずに何かを始められると思います。
あとこの会に関しては、続けたいと思っていますし、どういう形にするかを含めて考えたいと思います。もう少し人数は少なくてもいいのかなとも思いますが...。今回も130名の方にご応募いただいたので、当選されなかった方に向けて、もう1回開催しようかなということも考えておりました。
とにかく、サポーターの皆さんと近くで色々なことを話していきたいという思いは強く持っています。我々の実情も甘えるわけにはいかないですが、ご理解いただける部分はご理解いただきたいと思っております。
試合が終わった後、負けた日にはサポーターの方が悲しそうに帰っている姿を見ると、何とかチームに勝ってもらうことが一番だという思いもございます。ただ(当時から)時間も経っていることから、少し視野を変えて皆さんの意見も参考にしながらやっていきたいと思います。

参加者:
2点あります。一つは以前、雨の日にアウェイサポーターが雨具をしまう屋根のある場所を提供して欲しいという話が挙がっていたと思います。これはどうなっていますか?
もう一つ、試合の時間を決めるのはどこなのでしょうか。チームが決定する権利を持っているのでしょうか?日曜日や祭日のナイトゲームは真夏以外やめて欲しいです。次の日が仕事だったりするので、地元の人はもちろん、アウェイの人は来られないと思います。検討いただきたいです。

運営担当(河原):
まずアウェイの雨の時の件。屋根がないなかで、現状、着替える場所はトイレの中しかありませんし、環境が厳しいのは間違いないです。限られたスペースの中であり、屋外、場外にはなってしまいますが、ご意見を踏まえながら検討したいと思います。
キックオフ時間の件。チームオーダーで要望は出すことができます。ただし、中継、今季からはDAZNになりますが、その都合でそこから調整が入ります。来週発表になる日程を見ていただいたときに、日曜日でナイトゲームの試合を見ると、NHK-BSの中継が入っていたりしますので、理由はそういうところにあります。我々の方で決められるものと、Jリーグの権利で変更が入るものとがあります。
日曜日のナイトゲームを避けて欲しいというご要望でしたが、そういった事情もあることをご理解いただければと思います。なお、夏のナイター期間についてはナイトゲームで希望を出しています。

参加者:
雨の日ですが、メインスタンドのコンコース半分くらいをアウェイサポーターが着替えられるスペースにしたらどうでしょうか。

運営担当(河原):
現状も雨の日はそのような対応をしています。特に広く告知はしていなかったのですが、現場で臨機応変に対応はしています。もう少し分かりやすくというのは検討したいと思います。

参加者:
柏レイソルと名乗っているからには、柏市とのかかわり方をもっと密にした方が良いのではないでしょうか。街中でレイソルの告知ポスターを配っているサポーター有志の方々がいたりしますが、もう少しクラブが柏という街を、その周りのホームタウンを大切にして欲しいし、ホームタウンデーも事前に告知をしていただきたいです。

参加者:
お話を聞いていると現状維持を目指しているのかなと思います。既存の顧客が大事というのは素晴らしいと思いますが、現状の10,000人しかいない観客と15,000人しか入らないスタジアムでは、本気で柏から世界を目指すのは不可能だと思います。先程比較のところでJリーグのクラブとの比較が出ていましたが、本気で世界を目指すのであれば、中国や韓国、ヨーロッパのクラブが比較対象になってくるのではないでしょうか?

寺坂:
現状のままでは不可能だ、と言われてしまうと、少し悲しいのですが...。どこを世界だと言っているのかというご質問もありましたが、私たちはアジアも世界だと思っています。我々が今まで到達した地点は、アジアではベスト4まで。リーグ戦を優勝したときには、鹿島さんと同じように開催国枠でクラブワールドカップに出て、4位をいただきました。
世界というのはどこに置いているのか、ということは、我々が行き着いたところ「アジアのベスト4」ですから、これから先はそれ以上を目指していくと考えていますし、そのつもりでやっています。

10,000人の観客ではそれがなされないだろう、ということには、申し訳ないですがあたらないと思っております。洗練された貧乏クラブでも良いと思うんですね。サポーターも収入も世界で一番少ない、だけどサッカーだけはしっかりやって、結果を残せる、というやり方だってサッカークラブの在り方の一つだと思っています。そこまで極端なことをやってはいけないと思いますが、スタジアムも15,000人を満たせるように、本日皆様からいただいたご意見を参考にしながらやっていこうと思っております。
先程のご意見にもありましたように、賞金の形態も変わり、Jリーグの中にも格差社会が生まれるような話がありますが、我々はそこに負けないように工夫してやっていかなければいかないと思っております。

参加者:
現状観客を増やそうというのが、見えないような気がします。

寺坂:
大変申し訳ないですが、これから見えるようにやっていきたいと思います。

参加者:
スタジアムについて。この先レギュレーションで、キャパシティを増やさなければいけない、屋根を付けなければいけないという状況が生まれたときに、柏レイソルはそこに投資をする気持ちはあるのでしょうか?

寺坂:
やらなければいけないときが来たら、必ず投資をしなければいけないと思っております。どこから資金を持ってくるか、どうやって返すか、というだけのことだと思っております。

参加者:
やりたい意志はあるということでしょうか?

寺坂:
当然やりたいです。屋根は今でもつけたいくらいです。

参加者:
現状よそに負けないくらいのチーム人件費を掛けているという説明がありましたが、この先他クラブがどんどん伸びていったとき、レイソルはそれにキャッチアップしていくつもりはあるのでしょうか?

寺坂:
今のままだと無理でしょう。

参加者:
そうすると差が開いてしまいますが、そこは差が開いた時点で1位は狙わないということでしょうか?

寺坂:
そんなことはありません。ただ今は考えられないですね。今は、1位になって10億円貰えたらなという気持ちもありますし、それはどこのクラブも同じではないでしょうか。Jリーグがどういうレース、どういう形になっていくかということもまだまだ分からないと思っています。状況を見極めながらやっていかざるを得ないし、こんな話はしたくないのですが、我々以外のクラブだってどういう道を辿っていくかというのは分からないと思っています。我々は自分たちの立場というのを低く置いたところで、這い上がっていこうとするのか。それとも、ワクワク感があるクラブで、タイトルを獲ったクラブだぞと、慢心するのか。そんなつもりはないですが。
自分たちの力を見極めながら、しっかりとやっていきたいと。何かを諦めるとか、差が付いたから放り投げるとか、そんなことは考えておりません。ご心配だとは思いますが、何とか信じていただき、強力なサポーターとしてご支援いただけないでしょうか。

参加者:
金銭的な限りはありますが、できる範囲で頑張ります。

寺坂:
ありがとうございます、よろしくお願いいたします。

参加者:
再入場について、他のスタジアムは可能なところが多いですが、検討していただくことはできますでしょうか?例えば飲み物を買い忘れたとか、待ち合わせとか、忘れ物をしてしまったとか、再入場ができればありがたいと思っています。

運営担当(河原):
不正入場の防止策をしっかりと講じなければいけないかなと思っております。あとは、ホーム側の方で再入場のご希望というのは、正直あまりたくさんのご意見がこちらに伝わっていなかったのもありますので、今日そういったご意見があるということは承りました。今ここで、今季のルールで再入場可にします、ということは申し上げられないのですが、参考にさせていただきます。

参加者:
シビックゲートのところで、理由をお話しして再入場したいというふうに伝えれば、できるのでしょうか?

運営担当(河原):
そこも含めて、不正入場がないように体制を整えなければいけませんので、検討したいと思います。

寺坂:
悪い人に合わせたルールというものはやめたいですね。

参加者:
レイソルサポーターにはそういう人はいないと思うので、是非お願いします。

広報担当(大重):
たくさんのご意見をありがとうございます。まだご要望などあれば、この後お伺いさせていただきます。
また、クラブのお問い合わせメール等でもお寄せいただいて、今後の改善に繋げていければと思っております。本日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。

寺坂:
私はほとんど会社におりますし、当社は土曜日も営業しております。練習見学の帰りなど、お声掛けいただければ出てまいります。シーズンもすぐそこまで来ておりますし、選手も明後日からキャンプに発ちます。皆さんもオフモードから戦闘モードに入っていただいて、スタートダッシュに間に合うように調整していただければと思います。本日は誠にありがとうございました。

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