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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.353
interview

29DF
中川 創

So NAKAGAWA

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----ルヴァンカップ2試合にフル出場しました。スタメンを言い渡されたときの心境はいかがでしたか?

「半年間ずっと試合に絡めなかったので、『ついに来たか』という感じでした。試合に出る、出ないにかかわらず、これまでの日々でずっとやり続けてきたことでもらえたチャンスだと思いました。ここでしっかり自分のプレーを発揮できれば、この先もチャンスがあると思い、素直に嬉しかったのと同時に、やらなければいけないという気持ちが強かったです。先輩たちからも試合前には『自由にやっていいから』と声をかけてもらっていたので、試合に入ってからも比較的スムーズにプレーできたと思います」

----デビュー戦ではファーストプレーに注目していましたが、過度に緊張している様子はないと感じました。

「タニさん(大谷)からは、『笛が鳴ったら、まずはお前が最初にボールに触れ。そうすれば少しは馴染むから』とアドバイスをもらっていました。笛が鳴った瞬間にバックパスをもらって、ナタンにパスを出したんですが、『いつもどおりだな』という感じで試合に入れました。ただ、『やっとここに立てた』という気持ちと普段味わえない責任感も感じました」

----第1戦は2‒2の引き分けでした。

「振り返ると、自分がやれたことはまだまだあったんじゃないかと感じています。失点になる前のシーンは防げたと思いますし、もっと良い場面や、相手のチャンスを潰すことはできたんじゃないかと...。デビュー戦だから『多少はミスをしてもいい』ではなく、そこは自分の課題として受け止めていかなければいけません」

----中3日の第2戦でもチャンスをもらえたのは、第1戦で見えた課題と向き合ったからこそ、すぐに反省を生かせるという意味でも大きかったのでは?

「第2戦は突破が懸かっている状況ですし、もしかしたらスタメンはないかな...と思っていたんですが、ここでもチャンスをもらえて、そのタイミングで(鈴木)大輔くんも来たので『ここでしっかりしたプレーを見せないと、この先のチャンスはない』という気持ちがありました。試合の入り方は第1戦で学べた部分もあったので、すぐにチャンスをもらえたのは自分にとってすごく良い方向に進んだと思います」

----第2戦でも先に失点をして、後半には苦しい時間帯もありました。逆にいえば、そこで崩れなかったからこそ準決勝に進むことができたと言えます。

「最近のレイソルは失点が多く、アディショナルタイムに決められてしまうことも多いです。連勝がない原因はそういうところにあると思うので、自分が声を出してチームを引っ張っていくぐらいの気持ちでやらなければ絶対に飲まれてしまいます。結果は引き分けでしたけど、第2戦の方が第1戦よりも失点は少なかったですし、準決勝に進むことができたので、少しはチームの力になれたかなという思いがあります」

----公式戦を2試合経験して、いろいろなものが見えてきたと思います。これまでも真剣に取り組んでいましたが、練習への取り組み方はさらに変わったのではないですか?

「試合が終わった後、足りないことがわかったので、すぐにでも練習をしたいという気持ちがありました。改善したいという気持ちは今まで以上に出てきて、試合の中でできなかったことや反省点を早く直して、また次のチャンスをもらえたときに生かしたいという気持ちになりました。今までの取り組み方とは意識はだいぶ変わったと思います」

----これを機に、この先のリーグ戦でも起用される可能性は十分にあると思います。リーグ戦では今節は清水エスパルス、その次はサガン鳥栖との対戦になります。ともに強力なアタッカーがいるチームです。

「J1のチームとはまだ試合をしたことがないですし、しかもエスパルスには鄭大世選手、サガンにはフェルナンド・トーレス選手といった強烈なアタッカーがいて、プレーできるチャンスがあるならとても良い経験になると思います。そこで良いプレーができれば自信にもつながります。他のJ1のチームにもすごいFWがいます。どこのチームと対戦しても、それは全部自分の成長につながると思うので、今まで以上に試合に出たいという欲も出てきました」

----リーグ戦は残り9試合。ルヴァンカップも勝ち残りました。この先の戦いへ向けて意気込みをお願いします。

「ここまで試合に絡めなかった中で、ずっと続けてきたことでルヴァンカップではチャンスをもらえました。残りのシーズン、メンバーに入る、入らないに限らず、自分の成長を楽しんで、それでなおかつチームの勝利に貢献できる選手になれるように努力していきます

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