Vitoria vol.343
interview
5DF
中山 雄太
Yuta NAKAYAMA
----Jリーグの中断期間中、中山選手はU-21日本代表のパラグアイ遠征がありました。振り返ってみていかがでしたか?
「初戦のチリ戦では90分、2戦目のベネズエラ戦は10分、最後のパラグアイ戦は80分出て、3試合すべてには絡 みました。練習の準備期間もなく、時差もある厳しい環境のなか、結果にこだわっていこうと話していたん ですが、そこをクリアできなかったのは反省材料でした。でもそのなかでもトライしていこうということで、 自分もチームも良くなっていく実感はあったので、そこはポジティブな材料でした」
----森保一監督就任以降、中山選手がU-21日本代表に選ばれるのは今回が初めてでした。森保監督の下でのプレーは中山選手自身、非常に楽しみにされていましたが?
「サッカーの面はもちろんですが、メンタル面も学ぶ部分は多かったです。U-20日本代表監督の(内山)篤さん もそうでしたが、また違った成長を促してくれる監督だという印象を受けました」
----U-21日本代表では中山選手はどのような役割を与えられていたのでしょうか?
「森保さんが監督を務めていたときのサンフレッチェと同じシステムは3-4-2-1で、僕が千葉(和彦)さんのようにドリブルで入っていったり、結構自由を与えられていました。やっていて面白かったです。後ろか らのビルドアップを含めて、僕にとってはやりやすいサッカーですね。流動性も高くて、後ろの選手も機会を見てどんどん前に入っていいという指示でした。今 回の遠征は少ない期間でしたが、後ろのビルドアップはやれるという手応えをつかみました」
----パラグアイ遠征から戻り、前節のヴィッセル神戸戦は81分から出場しました。中山選手から見て、中断期間を通じたチームの変化をどのあたりに感じましたか?
「一番は守備の部分です。ガンバ戦では終盤に追いつかれましたが、ヴィッセルも僕たちが勝ち越した後にロ ングボールを蹴り込んできました。そこでロングボール対策のプランに変えていたので、守りきるプランがあったのは中断期間を通じたチームの変化だと思いました」
----今節はリーグ戦の連勝を懸けてサンフレッチェ広島を迎えます。どのように分析していますか?
「とても好調ですね。守備がしっかりして、そこから前線のパトリックに当てる形ができていると思います。前 節はフロンターレに対してボールを持つこともできていて、一昨年までのサンフレッチェの強さが戻ってきたという印象です」
----サンフレッチェはここまでリーグ戦5試合で1失点。この堅守を破るために必要なことは?
「最近は得点力不足が解消されつつあるので、そこへの心配はあまり感じていませんが、守備固めをされたと きは、サンフレッチェはブロックを作ってスライドしてくるので、その展開になると引かれた相手の攻略を 課題としている僕たちにとっては一番得点を取りづらい形だと思います。相手を揺さぶりつつ、最後のクロ スは必然的に多くなると思うので、クロスからの得点は意識していかなければいけないと思います」
----攻撃のイメージとしては、ヴィッセル戦の決勝点のような形を増やしていく必要がありますか?
「あのゴールはクリスのパスからでしたが、中盤の選手が前向きにターンをしたときの受け手の背後への動き は、以前は合わなかったり、選手が抜けていなかったことがあったのですが、ヴィッセル戦ではリュウくん (小池)が抜けていなくても、手前にザキさん(山崎)がいたので、連動した攻撃を作れたと思います。あの形を増やしていきたいです」
----一方、守備面ではいかがですか? サンフレッチェはパトリック選手、工藤選手、ティーラシン選手と、前線のタレントが強力です。
「パトリックがガンバにいたときに対戦しましたが、あの時はケガをしていたので、今はコンディションも戻り、走って、点を取って、以前のパトリックの強さを感じます。でも僕も、あれ以降は自分より大きなFW とマッチアップしてきたので、駆け引きの部分では今まで培ってきたものをぶつければやられない自信はあります。パトリックを抑えることは試合の大事なポイントになると思います」
----まだまだ連戦が続きます。今後への意気込みをお願いします。
「連戦はチーム力が試されるので、僕を含めて一人ひとりが試合に出る準備をしっかり整えて、全員で勝点を 積み重ねていきたいと思います。ここ2年のレイソルは連戦で波に乗ってきました。連戦をモノにして流れ を作り、課題だった連戦後もその流れを切らないようにやっていきたいです」
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