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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.333
interview

13DF
小池 龍太

Ryuta KOIKE

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----前節の大宮アルディージャ戦は、終盤に追いつかれる悔しい引き分けになりました。

「前半と後半の始めまでは悪くなかったと思いますが、そこで追加点が取れずに、相手が前にプレッシャーをかけてきて、ケガ人が出てしまうアクシデントもあって消極的になってしまいました。その前のF・マリノス戦を見て、終盤になればアルディージャがパワープレーに出てくることは予想していましたし、その時には(鎌田)次郎さんを入れて守るというプランも持っていましたが、最後に失点してしまったことは自分たちの課題です」

----この引き分けによってACL 圏外の5 位にまで順位を落としました。

「タニくん(大谷)とも話をしましたが、抜くこともあれば抜かれることもある。現状を受け止めて、今自分たちができることは何か。上位に食らいつくこと、試合の運び方、練習に向かう姿勢は選手同士でも話し合っています。最終的に大事なのは結果。まだリーグ優勝の可能性がなくなったわけではないし、3 位以内は十分狙えます。残り4 試合、今までやってきたことを信じてやっていこうと思います」

----ただ、天皇杯準々決勝の川崎フロンターレ戦ではレイソルらしい戦いができました。

「もう一度、自分たちのサッカーを再確認して、今の状況を打開するためには何が必要なのか、自分たちがやりたいサッカーは何なのかをチーム全体で話し合って、レイソルのサッカーを90 分間やり通すという結論に至りました。相手がプレッシャーをかけてきても逃げずに真っ向勝負を挑む。それをフロンターレ相手にやるということで、自分たちがやりたいサッカーを90 分できたと思いますし、大きな勝利だと感じました」

----フロンターレの印象はいかがですか?

「やっぱり攻撃力が高い。でも、自分たちもそれに負けないぐらいの攻撃力を持っていますし、そこの戦いになると思います。だからこそフロンターレの攻撃を止める守備が大事になってきて、一瞬でも気を抜けばやられてしまいますし、前節のように最後の最後に試合が決まることもあるので、試合終了の笛が鳴るまで、選手一人ひとりが責任を持ってプレーしなければいけないと思います」

----フロンターレは攻撃に出てくる分、レイソルの長所も生かせると思うのですが?

「それは間違いないですね。自分たちも前に行くチームですし、レッズやガンバと対戦したときのように、出てくるチームのパワーに負けずに、自分たちも出ていければチャンスはあると思います。天皇杯同様、リーグ戦も負けたら取り返しのつかないところに来ています。苦しいなかでも自分たちの本当の強さを見せられれば今後に生きてくると思いますし、本当の意味で強豪と呼ばれるチームになるためにも、そこを意識して戦いたいと思います」

----昨年のレイソルは終盤に失速しました。昨年と違う姿を見せるためにも、今季の新加入である小池選手としては「自分のプレーで流れを変える」という思いがあるのでは?

「気負うほどではないですが、今年入ってきた分、『昨年とは違う』と思われたいというのは僕だけじゃなく、ソギョンやハモンも思っていると思います。でも自分一人が何かをしようと思いすぎるとチームの歯車が狂ってしまうでしょうし、自分は自分のできることをやろうと心がけています。僕は点を取る選手ではないので『自分が点を取ってチームを勝たせよう』ではなく、点を取れるクリスやハモンに気分良く仕事をしてもらうために、彼らを助けるプレーでチームに貢献したいと思っています。人一倍走る、集中を切らさないで90 分間やり通す、守備で頑張る。そういうところをやっていきます」

----小池選手は序盤から主力としてプレーしていますが、個人的に今シーズンを振り返ってどのような印象ですか?

「J1の試合数を重ねるごとに経験も積み重ねていますが、自分としてはまだまだ物足りないです。今シーズンに限らず、チームにどれだけ必要とされる選手になれるか、他の選手にない部分を追い求められるか、足りないところを伸ばせるか、それはレノファ時代から変わらずやり続けていることです。このシーズンだけじゃなくて、サッカー人生を通して、自分がやっていて良かったと思うことをやり続けていきたいと思っています」

----残り4 試合に向けての意気込みと、サポーターへのメッセージをお願いします。

「今のこの順位は今まで自分たちがやってきた結果ですが、この先優勝やACL 圏内に入っていくのは自分たち次第だと思っています。サポーターの皆さんの期待に応えなければいけないですが、不甲斐ない試合をしているときもあります。でも最後にサポーターの皆さんに『今シーズンは良かった』と思ってもらえるようにと選手全員はやっています。最後まで自分たちを信じて一緒に戦ってください」

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