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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.324
interview

2DF
鎌田 次郎

Jiro KAMATA

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----リーグ戦6 連勝、その間は失点もわずかに2と守備の安定が際立ちますが、以前と比べてどのあたりが改善されたのでしょうか?

「こちらから仕掛ける守備になり、(中川)寛斗をはじめ、前線から積極的にプレスに行けるようになりました。後ろも連動し、相手がうちの守備を嫌がっている印象を受けます」

----開幕当初は誰が相手のボールホルダーに奪いにいくのかがはっきりしませんでしたが、連勝中はそこが明確になっています。

「開幕当初の守備がうまくいかなくて、選手たちにも『なんとかしなければいけない』という気持ちがありました。去年も連勝していた時は前線から積極的に奪いにいけていたので、それを思い出した感じです」

----オーガナイズをして待ち構える守備の仕方は、キャンプ中に取り組んできました。ハイプレスとオーガナイズの使い分けもできるようになってきたと感じていますか?

「まだまだ高める必要はあるとは思いますが、できるようにはなっています。これから暑くなり、引く時間帯も出てくると思うので、そこでどれだけ我慢できるかが大切になってきます。奪いにいくところとオーガナイズするところを使い分けながらやっていきたいと思います。今は際どい場面も(中村)航輔に助けられていますが、苦しい時間帯を耐えれば点は取れるので、チームで守れるようになっているというのは大きいですね」

----直近の2 試合では、FC 東京とジュビロ磐田は前線のターゲットへロングボールを入れてきました。それはレイソルの守備がハマっていることで「相手に蹴らせている」という感覚の方が強いですか?

「そうですね。フリーで狙ったところに蹴られるというよりは、寛斗やクリスのプレッシャーのおかげで、相手が苦しくなって蹴らせています。後ろもラインを上げて、相手のFW の自由を奪えているので、ディフェンスラインも競りやすいし、ボランチも長いボールが来るとわかっているから、あらかじめ予測できてセカンドボールが拾えるようになっています。良い循環になっていると思います」

----今は中村選手のビッグセーブがあり、連勝中は全て先制点を奪えています。今後は先に失点する試合も出てくると思うので、その時に冷静にプレーできるかが上位進出のポイントになりそうです。

「もし先制されたり、リードされた時にチームがどう動くかは重要になると思います。ベテランや中心選手を含めて立て直せるようにして、去年のように先制されたからといって崩れないように対処していきたいと思います」

---- 鎌田選手は2試合連続スタメン出場で、良いパフォーマンスを見せられたのではないでしょうか?

「落ち着いてプレーできています。去年はまだレイソルのサッカーに戸惑いがあり、それに慣れるまでに1年かかってしまいました。今年はやり方をつかみ、試合で出せるようになり、それでさらに周りが見えるようになりました。シン(中谷進之介)や(中山)雄太を見て勉強になる部分はあるし、周りが俺の特徴を把握してくれたというのもあります。タニくん(大谷秀和)とは長くやっているし、(手塚)康平とは去年、サブチームで一緒にプレーする機会が多かったので、自分がボールを持った時に顔を出してくれるから、すごくやりやすいです」

----今節は7 連勝を懸けて大宮アルディージャと対戦します。

「調子が出ていないですが、レッズにも勝っていますし、Jリーグには楽な試合はひとつもないので、今まで通り前からプレスをかけて、相手の嫌がることをやり続ける試合になると思います。その次にレッズ戦もありますが、先のことをあまり考えずにまずは目の前の試合に集中します。このリーグ戦のホーム2 連戦はどうしても勝ちたいですし、今の勢いは大事にしていきたいです。アルディージャは守備から入ってくると思うので、カウンターを受けた時にできるだけ早く潰し、逆にこちらが分厚い攻撃を繰り返していければ相手も嫌がると思います。カウンターが効き始めると相手のペースになってしまうので、全体でリスク管理をしながら、点を取りきって、勝点3を取りにいきたいです」

----今節はACL 出場組の試合がないため、レイソルは勝てば暫定ながら首位に立ちます。

「でも選手はあまり気にしていないですよ(笑)。34試合が終わった時にどこの順位にいるかが大事なので、選手としては目の前の試合に全力を尽くすというのは変わらないです」

----サポーターにメッセージをお願いします。

「ACL 出場権獲得に向けてチームが成熟し、勢いだけじゃなくて1試合1試合積み上がっていると思います。選手は結果で示さなければいけないと思うので、ぜひそういう結果にこだわる姿勢を見てほしいですし、同時にスタジアムで何かを感じてもらえればと思います」

 

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