Vitoria vol.322
interview
5DF
中山 雄太
Yuta NAKAYAMA
5月2日、U-20日本代表に選出されました。韓国で開催されるU-20ワールドカップへの意気込みを聞かせてください。
「グループリーグで戦う南アフリカ、ウルグアイ、イタリアは、どこもレベルが高い。各予選の上位チームと対戦できるので、まずは強いチームのいるグループに入れたことを喜びたいですし、そこをしっかり倒してトーナメントへ勝ち上がりたいと思います。目標として優勝を掲げながらも、まずは初戦(5月21日)の南アフリカ戦に向けて良い準備をしていきたいと思います」
第2 戦で対戦するウルグアイは南米予選1位です。やりがいを感じていますか?
「そうですね。南米のチームとやりたいと思っていたら1位が同組に来てくれました。去年12 月のアルゼンチン遠征で対戦したアルゼンチンの強さが衝撃的だったのに、そのアルゼンチンを倒したウルグアイはどれほど強いのかが楽しみです。イメージとしては全員がカバーニ(ウルグアイ代表/パリ・サンジェルマン)だと思ってプレーします(笑)」
日本もアジアチャンピオンとして出場します。U-19 アジア選手権では、無失点で初優勝を成し遂げました。
「結果的に無失点で終えられましたが、点を取られてもおかしくない場面はありましたし、そうしたらアジア選手権直後のアルゼンチン戦では失点したので、『世界ではチャンスを作られたらしっかり決めてくる』と痛感しました」
中山選手は、自分にとってこのU-20ワールドカップをどのような大会にしたいですか?
「世界大会なので、世界中のメディアが来ますし、海外クラブのスカウトも大勢来ると聞いています。究極の目標は、『中山雄太を世界に知らしめたい』ということがあります」
今節、レイソルはセレッソ大阪と対戦します。相手の印象はいかがですか?
「日本代表の選手が多くいるというのは、自分としては一番楽しみなところです。今季のリーグ戦の試合で無得点は1試合だけですし、攻撃力が高いという印象があります」
前節のアルビレックス新潟戦ではホニ選手の一発がありました。セレッソの攻撃は、タレントが大勢いて一発だけではありません。その点は非常に警戒しているのでは?
「一人ひとりの能力が噛み合っていますね。柿谷選手はスピードで抜くわけじゃないのに駆け引きで上回ってフリーになっていることが多いですし、杉本選手の動き出しも素晴らしいです。でも起点となっているのは清武選手です。アルビレックス戦でもチアゴ・ガリャルド選手がボールを持ったらホニ選手が走り出していましたし、セレッソ戦では清武選手を抑えることがカギになると思います。自分たちは今、主導権を握る守備をしていますが、最終ラインがついていかないとそこで清武選手にスペースを与えてしまうので、気をつけて対応したいと思います」
中山選手は、強力な外国籍選手や日本代表クラスの選手と対戦する時には、常に「楽しみ」と言っています。その理由を聞かせていただけますか?
「僕には失うものがないですし、逆に僕がその選手たちを抑えたら評価されるだけなので、良い意味で割り切っています。もしやられたとしても、自分の新たな課題が見つかるのでポジティブなものしかないと思っています。実力が高い人たちと対戦するのは楽しみしかないです」
最近は手塚康平選手の活躍が目立ち、アルビレックス戦でもFKから決勝点を決めました。アカデミー時代からの同期で仲の良い中山選手としても、手塚選手の活躍は嬉しいのではないですか?
「もちろん嬉しいのですが...悔しい思いもあります(笑)。康平に限らず、同年代の選手の活躍を見ると『悔しい』と思っていて、その活躍を見て刺激を受けることはいいことなので、『僕も負けていられないな』と思います」
U-20日本代表で言えば、最近では堂安律選手、小川航基選手が活躍しています。
「去年のU-19アジア選手権の時は、半分ぐらいの選手はまだJリーグの試合に出ていなくて、自分も以前は『試合に出続けている選手』と見られていましたけど、みんなと同じ立ち位置になって、同じ見方をされて、負けたくないという気持ちがあります」
U-20ワールドカップの開催国は韓国なので、レイソルサポーターの中には韓国まで応援に駆けつける方も多いと思います。サポーターへメッセージをお願いします。
「サポーターの方からも『韓国に行く』ということを言われていますので嬉しく思います。でもまずは、自分が代表に行く前の最後の試合で、しっかりとセレッソに勝って勝点3 を置いていけるようにしますので、サポーターの皆さんも熱い応援をお願いします」
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