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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.320
interview

10FW
大津 祐樹

Yuki OTSU

----ヴィッセル神戸戦では劇的な勝利を収めましたが、公式戦2 試合連続無得点が続いていた状況から、どのような点を修正したのでしょうか?

「クロスの本数は上がっているから、チームとして『そのクロスに対してゴール前へ入っていこう』とシモさん(下平隆宏監督)から要求されていました。自分もサイドをやっている時に、右サイドのクロスに対してはもっと入っていかなければいけないと思っていました。ヴィッセル戦の最後のゴールは、中に入ろうという意識を持っていたから、自分のところにこぼれてきたし、サイドで待っていたら生まれなかったゴールでした。サイドで張ることも大事ですけど、1点目も右サイドから押し込んでいたから、ゴールに近い位置でプレーした方がいいと思って中に入っていて、そこからアシストをしたリュウ(小池)にパスを出せました」

----ヴィッセル戦の決勝弾は、大津選手らしいアクロバティックなボレーシュートでした。

「普通の人ならヘッドで狙いにいったと思いますけど、俺はヘッドが得意じゃないので(笑)。ボールがこぼれてきた時に、『胸トラップからボレー』というイメージを描けたので、そのとおりのプレーができました」

----決定機で決めきり、ピンチではしっかり耐え抜くことができた神戸戦の勝利は、今後への弾みになるのではないですか?

「それまで勝てなかった試合もチャンスは作れていました。それはすごく大事なことで、チャンスを作れない、攻撃の形を作れないのはもっと良くない。チャンスで決めきれなかったことは課題ですが、ゴールの手前まで来ているのなら『あとは決めるだけ』と考えていました。だからヴィッセル戦も焦りはなかったです。もちろん見ている人からすれば、その前はスコアレスだったのでフラストレーションの溜まる試合だったと思いますが、やっている自分たちからすれば、『あとちょっと』と感じていましたし、そこで1点が入れば流れに乗れるとは思っていました」

----公式戦2 試合連続スコアレスでも戦い方はぶれなかったのですか?

「もちろんゴールが決まらないことは大きな問題ですが、負けた試合は手も足も出なかったわけじゃないし、逆に自分たちが決めていれば完勝に持っていけた試合でした。それに近いゲーム運びが毎試合できるということは、チームとして良い状態にあるということだし、あとはゴールが決まるようになれば、もっともっと強くなっていけるという自信があります。負けた試合でも完敗や力の差があるとは感じたことはなかったです。逆に、ひとつヤマを越せばもっと先にいけるし、その手前まで来ている手応えもありました。ネガティブな状況ではないから、首位のヴィッセルが相手でも最後まで慌てることはなかったです」

----今節は横浜F・マリノスと対戦します。どのような印象を持っていますか?

「多くの選手が入れ替わって、若い選手が多くなったというイメージですね。でも監督は替わっていないので、後ろがしっかりして手堅いサッカーをするという印象は去年と一緒です。CB は高さがあるので、闇雲にクロスを上げても跳ね返されてしまう。そこを崩さなければいけないけど、大事なのは相手のことではなく、自分たちがどうプレーするか。ある程度相手の情報は入れておきますが、そこばかりを意識しすぎると、うまく回らないこともあるので、まずはシンプルに自分が対面する相手より上回ればいいかなと思ってプレーします」

----前節は結果を残し、チームに勝利をもたらしたとあって、大津選手もゴールへの意識がより増したのでは?

「もちろん自分が決めたい気持ちはありますが、それ以上にどうしたらチームが勝てるのかを考えて、自分のゴール以前にチームとして必要なプレーをするべきだと思います。アタッカーなのでゴールに絡むプレーがチームの勝利に跳ね返ってきますが、守備の部分で走って、頑張って失点を防ぐことも結果につながりますから」

----サンフレッチェ広島戦では、大津選手の守備が2 ゴールに直結しました。

「献身的なプレーが、サンフレッチェ戦のようにチームのゴールにつながることもある。攻撃面でゴールを決めることは個人の結果ですけど、チームのために守備を怠らないことも個人としての大事な結果。それがチームの勝利につながると思います」

----最後にサポーターへメッセージをお願いします。

「序盤は少し出遅れてしまいましたが、『ACL 出場』という目標は変わりません。チームとしてもっともっと勝点を重ねて、なおかつ自分も結果を出せるように頑張っていきます。選手とサポーターがつながって勝利を手にできるように頑張りたいと思うので、これからも熱い応援をお願いします」

 

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