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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.315
interview

7MF
大谷 秀和

Hidekazu OTANI

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---中断明けのサガン鳥栖戦は2−3 で敗れ、勝てば単独で年間4位になるチャンスもあっただけに、大変残念な敗戦になりました。

「得点シーンではサガンの得意な形を出させてしまいました。そこはやらなければいけなかったことを90 分間続けられなかったというのが原因ですし、チャレンジ&カバーやセカンドボールへの意識だったり、戦術とは違う部分で自分たちが試合を苦しくしてしまったと思います。後ろの選手だけじゃなくて、縦横をコンパクトにして守ろうという中で、相手がロングボールを使うことで少しずつ選手間の距離が広くなってしまったのは修正しなければいけなかったし、出ていた選手は防げた失点だったと思っているはずです。でもそういうところが勝負を分けるし、その1点が相手を勢いに乗せたり、自分たちの勢いが削がれることにもなるので、90 分間良いプレーをしていても、一つのプレーで結果が変わるスポーツなので、その意識が自分たちには足りなかったと思います」

---前節の敗戦を教訓に、その意識の部分を変えることが今節の勝利のポイントになりそうですか?

「もう結果は変えられないので、次節に向けてもう一度やり続けなければいけない部分を再確認して改善しなければいけない。相手は大宮アルディージャですから、幸いにも自分たちで順位を入れ替えるチャンスがあるので何が何でも勝たなければいけないし、リーグ戦はホームで最後の試合なので、自分たちに期待してくれる人たちのためにも勝ってホーム最終戦を締めくくりたいと思います」

---アルディージャの印象はいかがですか?

「組織的なチームという印象です。攻撃面ではムルジャのパワーや、アキ(家長昭博)、泉澤(仁)の個人技を生かしたサッカーをしますが、基本的には組織的にオーガナイズされて大崩れしないチーム。僕らもそうだったけど、昨年のJ2 で勝ってきて勝ち癖が染み付いていると思いますし、今年のJ1で良いシーズンを送っているチームの一つだと思います。戦術を含めてチームのやり方が浸透しています。自分たちが1st ステージで戦った時と比べて選手も多少変わっていますし、若い選手も出てきていますね」

---どの試合も勝たなければいけないのは同じですが、今季のホーム最終戦で、なおかつ年間4位を勝ち取るためにもアルディージャとの直接対決は特に重要な一戦となりました。

「今節勝って、最終節に年間4 位の可能性を残さなければいけない。もちろん最後まで優勝争いをすることが理想ですが、シーズンの最後まで目標があるのはポジティブなことだし、それは監督・選手が積み上げてきた結果です。順位的に上も下もないチームもある中で、自分たちにはまだ年間4 位になれる可能性があるのは良いことだと思います。前節3失点しているので、守備のところで『このぐらいでいいだろう』、『これで大丈夫だろう』というぼかした気持ちで臨むのではなく、きっちり90 分間を通じて細かいところまでやり続けるというのを徹底できるようにしていきたいです」

---リーグ戦最終節と天皇杯が残されていますが、今年1年を振り返ってどのようなシーズンだったと思いますか?

「今年は若い選手がどんどん出てきて、この順位にいて、悪いシーズンではないかもしれない。でも何かを成し遂げたわけではないし、リーグの途中で連勝したからよかったというのではなく、ここまでは本当に落としてはいけない試合を落とすことも多かった。"ここ"という試合で全員がパワーを出せるチームにならなければ優勝は難しいですし、そういう大一番を嗅ぎ分けられてモノにできるようになれば、もっと上に行ける可能性のあるチームだとは思います。『それは何か?』と言われたら言葉にするのは難しいですが、それはみんなで積み重ねていくものなので、若い選手はいろいろな経験を積んでいくことで身に付けていくものだと思います」

---リーグ戦の残り2 試合を天皇杯につなげようという気持ちはありますか?

「それよりもまずはアルディージャに勝つこと。それができなければ順位を抜くこともできないですから。ガンバ大阪の結果次第でもありますが、まず自分たちはアルディージャに勝って、リーグ戦を2 連勝で終えることを考えています。天皇杯は一発勝負で別の大会ですし、考えるのはリーグ戦が終わってからです」

---1年間応援してくれたサポーターにメッセージをお願いします。

「今年は連敗スタートでしたが、それでもサポーターは後押しをしてくれましたし、サポーターがアジアの頂点を意識させてくれていることがチームにとってはものすごく大きいので、来年のACL 出場権を取ってその期待に応えたいですし、ホーム最後の試合を満員にして雰囲気を盛り上げてほしいと思います」

 

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