---1st ステージを振り返ってどのような感想ですか？

「個人的にはもっとできた、もっとやらなければいけないと思いました。チームの力になれた実感もないですし、もっとチームに貢献できる選手にならなければいけないと感じた1st ステージでした。チームも途中で5 連勝しましたが、僕はあまり試合に絡めませんでしたし、その5連勝も若いチームゆえの勢いで勝てたものだったので、そこで負けたときに巻き返す力がまだ付いていません。その力を付けていく必要性を感じました」

---それらの反省を踏まえ、2ndステージで盛り返すために必要なことは？

「試合の中では必ず良い時間帯があると思うんですが、まずその勢いがあるときに点を取りきること。それから劣勢になったときに耐え抜くこと。それが今のチームに求められていて、その時間帯をどうプレーしていくのかと考えれば、単純に声を出すだけでも解決できる部分も多いと思いますし、個人個人の集中力や粘り強さをレベルアップさせるべきだと思います。それプラス、チームとしてシモさん（下平隆宏監督）がやりたいサッカーを体現しなければいけないのですが、まずは個々のところの粘り強さ、湧き出てくる執着心をもっと持つべきだと思います。途中で5 連勝をしたといっても、結局1st ステージは7 位どまり。最初の方に勝っていた試合でロスタイムに追いつかれたことが2 試合あり、そういう取りこぼしももったいなかったです。2ndステージではそういう試合をなくし、5 連勝したときの勢いを開幕から出して開幕ダッシュができるようにしていきたいです。僕たちにはACL 出場という目標があります。サポーターも、前節のベルマーレ戦でACLのコールをしてくれました。その目標を達成するためには、まずは目の前の試合を全力で勝ちにいく。その一つ一つの積み重ねがACL につながると思うので、そのためにもまずは目の前の試合、今週のアルビレックス戦に全力で戦って勝つことを、選手はもっと強く思わないといけないと思います」

---2nd ステージ開幕戦の相手であるアルビレックス新潟とは、今年は1st ステージとヤマザキナビスコカップで対戦して1敗1分です。どのような印象ですか？

「運動量があってアグレッシブなサッカーをしてくる。それプラス、中盤にはレオ・シルバがいます。レオ・シルバは、自分の中ではJリーグで最高のボランチだと思っていますし、あの選手と1stステージに対戦して、自分の中では「もっとうまくならなければいけない」という欲を出させてくれた選手なので、今回の対戦も楽しみにしてます」

---具体的にどのあたりのレベルアップが必要だと感じましたか？

「レオ・シルバはどこから足が出てくるかわかりません。こっちが後ろ向きでボールをもらったら、絶対に後ろから足が出てくるんじゃないかというプレッシャーがすごいんです。もっと良いポジショニングをして、もっと早い判断をする。トラップしたボールの置く位置や、トラップからボールを蹴るまでのモーションを速くしないと奪われてしまいます。逆に、僕に食いついてくれる分、大きなスペースが空くので、寄せをかわしてそのスペースを使えるぐらいになりたいですね」

---秋野選手の持ち味はパスや展開力ですが、レオ・シルバ選手のような守備のプレッシャーを相手の中盤に与えたいという気持ちは？

「もちろんあります。レオ・シルバぐらい相手選手に脅威を与えられる守備ができればいいです。「秋野がいるから前に行けない」と思わせて、それでディフェンスラインを下がらせるぐらいのプレッシャーを与えられるぐらい守備もレベルアップさせていければいいと思います」

---1st ステージの対戦でも聞かれたと思いますが、アルビレックスの監督は昨年のレイソルの監督で、秋野選手はアカデミー時代にも指導を受けた吉田達磨監督です。

「こちらの弱点を知っているでしょうし、逆に僕たちもタツさん（吉田監督）のサッカーを知っているので、お互いの戦術がぶつかり合うのは楽しみです。僕たちが成長していれば、タツさんが考えてくる対策を超えられるでしょうし、前節のベルマーレ戦でも知り合いのGKコーチに、試合後に「アキ、良くなったね。曺監督も褒めていたよ」と言っていただきました。タツさんにも「成長したな」と感じてもらえればいいですね」

---2nd ステージへの意気込と、サポーターへのメッセージをお願いします。

「僕たちの目標はACL 優勝。それを達成するためにもACL に出場しなければいけませんし、ACL 出場権を取るためにも2nd ステージ優勝を目標にして戦います。1試合1試合全力で戦いますので、2ndステージも熱い応援をお願いします」