TOP > ファンゾーン > ファンコンテンツ > インタビュー > Vitoria vol.305

ファンゾーン

Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.305
interview

9FW
田中 順也

Junya TANAKA

---ナビスコカップで敗退してしまいましたが、現在のチームの雰囲気はいかがですか?

「タイトルを狙っていたので多少なりとも喪失感はあると思いますが、その分リーグ戦に懸ける思いは強くなりましたし、今は試合まで1週間の準備期間があるので問題なく切り替えはできると思います」

---田中選手は今季からレイソルに復帰しました。自身のここまでのプレーについてはどのように捉えていますか?

「まだ自分の力を発揮できていません。今、置かれている課題をクリアして、積み上げている段階です。今のレイソルのサッカーの中で自分の生きる道を見つけようとする作業を、変わらずにやり続けていくしかないですね(苦笑)」

---「自分の生きる道」を見つけるヒントはつかみましたか?

「今はサイドハーフやウイングバックのようなポジションで起用されています。あまり経験したことのないポジションなんですが、シモさん(下平隆宏監督)とも話し合っていますし、『与えられたポジションを器用にこなしながら結果を残せばいい』と言われているので、それは間違いないと思っています。ただ、サポーターの方から『ゴールを決めてほしい』という期待の大きさは感じていますし、自分も決めなければいけないとは思っているので、チーム戦術のタスクをこなしながら自分のストロングポイントをどのように発揮していくかが現在の課題です。でもアルディージャとの練習試合ではゴールに絡むことができましたし、バランスが取れてくるとうまく回ってくるんじゃないかという気はしています。ポルトガルに行って感じたんですが、向こうの人はどのポジションを任されても質が高い。初めてのポジションで起用されても結果を残す。そういう選手は実際にいるわけですから、僕も今の課題をクリアして早く折り合いをつけなければいけないです」

---以前レイソルに在籍していた時代から開幕当初は出場機会が限られていても、徐々にポジションを見つけて最後には結果を残してきました。

「そうですね。1年通して良かったシーズンもありましたけど、折り合いが合わない年の最初はいつもダメでしたね。それは何年経っても僕の大きな課題です(苦笑)」

---現在、チームは連勝中と比較して若干停滞した感があります。その点については?

「対戦相手もうちのサッカーを研究してきているなと思いますね。あとは一時期よりもプレスがかからなくなっているのは、気候的に暑くなってきたり、シーズンが進んできて選手に疲労が蓄積し始めていることも影響していると思います。(中川)寛斗は良いプレスをかけてくれているんですが、周りがそれに続けていけないことがあります。そこはチームとしての課題なので、勝ち点を積み上げていくためにはクリアしなければいけない重要なポイントですね。最近は引いた相手に苦しめられる試合も多くなっています。攻撃のコンビネーションはヌノさん(布部陽功ヘッドコーチ)の下でトレーニングを積んでいるので、これをやり続けていくしかないです」

---今節はベガルタ仙台と対戦します。印象はいかがですか?

「"堅い相手"という印象です。ナビスコカップの試合は、僕は中盤の右で出たんですが堅く守られてしまいました。でもあの時はシモさんに替わったばかりで、まだチームの戦術もはっきり定まっていなかった時期ですよね。あの試合は僕がパスを受けて、ディエゴとワンツーをして逆サイドに振るか、自分が打つか、そこでの勝負に徹していた印象です。今回もうちがボールを持つ展開になったとしたら、ブロックの前で回すのではなく相手の裏を取れるかが大事。ヴァンフォーレ戦のように立ち上がりに先制点を奪えればこっちのペースになると思いますが、相手も割り切って守ってきますから難しい試合になりそうです」

---昨年の天皇杯準々決勝では、クリスティアーノ選手の3 本のFKでゴールを奪いました。堅いブロックを形成するチームに対しては、田中選手の外から射抜く左足が鍵になるのでは?

「ただ、相手もそれを警戒しているのはすごく感じるんです。相手に読まれた状況ではなく、意表をつかないとミドルシュートはなかなか入らない。シュートは入ると思って打たなければ入りませんから、あまり細かいことを気にせず、多少空気を読まずに打ってもいいかもしれませんね(笑)」

---田中選手のゴールを期待しているサポーターも多いです。メッセージをお願いします。

「とにかく自分がゴールを決めてチームを勝たせたいという思いは持ち続けています。チーム戦術のタスクをこなしながら、自分の持ち味を発揮できるように、モチベーション高く頑張っていきます」

 

All Rights Reserved, Copyright (C) KASHIWA REYSOL