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Vitoriaインタビュー

Vitoria vol.301
interview

29DF
中山 雄太

Yuta NAKAYAMA

---今年は多くの試合に絡んでいます。プロ1 年目の昨年と比べて心境面に違いがあるのでは ないですか?

「去年も充実していなかったわけではないです が、試合に絡めているというのは大きな違いで す。やっぱり試合に出て得られるものは多いん だなと感じています」

---その"試合に出て得られたもの"とは?

「自分の特長のビルドアップと足元の技術は通 用すると感じました。逆に改善が必要なのは、 そのストロングポイントのミスをなくすこと。ミ スのないプレーをもっと意識していきたいです し、あとはサイドバックで出場した時は高い位 置を取れるので、得点を匂わせるプレーを増や し、対戦相手にとって恐い選手になっていきた いと思います」

---前節の鹿島アントラーズ戦では、試合序盤 に中山選手がヘディングでゴールを狙う絶好の チャンスが訪れました。あのようなシーンを増や していきたいと感じていますか

「そうですね。あの場面もゴールを決めていたら、 対面の遠藤選手はもっと下がる意識が強くなっ たでしょうし、ああいうチャンスで決めきる力が 必要だと感じました」

---ただ、試合の立ち上がりに中山選手がゴー ル前まで顔を出したことには驚きました。

「試合が終わってから、クリさん(栗澤)からも『な んでお前があそこにいたんだ?』と言われました が、僕は相手から『なぜそこにいる?』と思われ るようなプレーを意識しています。サイドバック なので毎回あの位置には上がれないですけど、 相手の枚数、うちの後ろの枚数を見て、あのシー ンは後ろが足りていたのでボックスまで入ってい きました。基本的にはあの1つ後ろの位置にい る方が多いんですけど、チャンスだと思ったら飛 び込む勇気は持てるようになってきたと思いま す。アントラーズ戦は右サイドからの攻撃が多く、 僕は(伊東)純也君のようなスピードはないです けど、少しずつチャンスを作っていきたいです」

---前節の勝利で公式戦5 連勝、リーグ戦は3 試合連続完封勝利となりました。この好調の要 因をどう考えていますか?

「理由はいくつかあると思いますが、1人1人の意 識が変わったこと、それからみんなが今まで以 上にコミュニケーションを取るようになりました。 3月に比べれば僕も意識が変わりましたし、きっ と他のみんなも変わったんだろうなと思います。 今は勝った試合でもみんなでコミュニケーション を取って、良かったところ、悪かったところを話 し合い、次の試合につなげようという雰囲気があ ります。シモさん(下平監督)がそういう雰囲気 を作って意識付けしてくれていますし、シモさん の存在は本当に大きいです」

---下平監督のサッカーはU-18 時代と比べて 変化しましたか?

「いえ、変わらないという印象です。シモさんが求 めているレベルにはまだ遠いですけど、少なから ずやりたいことと目的は明確になってきています」

---この好調のチーム状態でヴィッセル神戸を 迎えます。ヴィッセルの印象は?

「選手1人1人のクオリティーが高く、前線には レアンドロがいます。攻撃陣が強力なのでゴー ルを取れるチームという印象ですね。アントラー ズ戦のように押し込まれたら失点をしてしまうと 思うので、そういう展開にしないためにも、自分 たちのコンセプトであるボールを握る時間帯を 増やさなければいけないと思います」

---中山選手はウェリントン選手、ウイルソン選 手、豊田陽平選手など、今年はJリーグを代表 するFWとマッチアップしてきましたが、ヴィッ セル戦ではレアンドロ選手とペドロ・ジュニオー ル選手という強力なFWと対峙する局面も出てく ると思います。

「僕には失うものは何もなく、得るものが大き いと思っています。彼らを抑えたら自分の価値 も上がりますし、気持ち的にも上がっていくと 思って、いつも相手のアタッカーと対峙していま す。良い緊張感でプレーできていますね。それ にヴィッセルとは去年のナビスコカップで対戦し て、どのようなプレーをしてくるかはイメージで きています」

---試合に絡み始めたことで、始動当初に比べ て個人的な目標も変わってきたのでは?

「やっぱりゴールを意識するようになりました。 サイドバックがゴールを奪えれば、本当に相手 は嫌だと思いますし恐い選手になれる。僕は U-18 の頃から相手にとって恐い選手になること を心掛けていました。アシストもそうですけど、 ゴールを決められるようになればプレーの幅が 広がるので、そういう選手になることを目指して います」

---サポーターへメッセージをお願いします。

「サポーターの後押しをしてくれる声には本当に 助けられています。アントラーズ戦でも苦しい時 の声援は力になりました。これからもぜひ一緒 に戦ってください」

 

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