Vitoria vol.297
interview
4DF
中谷 進之介
Shinnosuke NAKATANI
----今年はキャンプから主力組でプレーし続けています。プロ1、2 年目と比べて変わったことが多いのではないですか??
「一番の変化は土曜日に試合を終えて、日曜日にその試合を見ながら反省できることです。1、2年目は周りの人たちに助けられてきました。今年は自分がやらなければいけないという気持ちが強いですけど、自分としては主力になったとは思っていないので、今はとにかく結果が欲しいです」
----現在連敗中です。浦和レッズ戦も大宮アルディージャ戦も決して悪い試合ではなかったですが結果的には勝点を落としています。
「この2試合に共通していることは、自分たちの良い時間帯に失点してしまっていることです。前線がアグレッシブに行く分、コンパクトにできていないケースが生まれているので、もっとラインを上げてもいいのかなと思っています。中盤にスペースを与えて中途半端な状況ができているところは、チームみんなで話し合って修正に努めています」
----練習終了後には、増嶋選手と中谷選手が話し合っている姿を見かけます。
「そうですね。マスくん(増嶋)とは『あの時はこうだよね』と常に確認していますし、この前のようにアウェイ戦なら、試合が終わった直後からバスの中で、オンデマンドで試合映像を確認しながら、みんなで話すようにしています。チーム全員で話し合うことができているし、僕が意見を言っても年上の選手たちはしっかりと聞いて返してくれるので、選手間の良い関係は築けています」
----今節はジュビロ磐田を迎えます。どのような印象を思っていますか?
「ジュビロとは僕がプロになって初めての対戦になります。同年代の川辺(駿)がいるので、そういうところで注目していましたけど、前からアグレッシブに来るチームで、やっぱり警戒しなければならないのはジェイになりますね」
---中谷選手にとっては直接マッチアップする相手で、ジェイ選手を抑えることが、この試合の大きなポイントになりそうです。
「レッズにはズラタンがいて、アルディージャにはムルジャがいました。外国籍選手を抑え切ることが勝利につながると痛感した2試合ですし、守備の人間として感じたのは、ポロっと失点をするのではなく、耐えるところは耐えなければいけない。アルディージャ戦で最も悪かったのは1失点をした後に立て続けに2 失点目を許したことです。失点に慣れてはいけないし無失点に抑えるべきだけど、たとえ失点をしても1失点目で切り替えて耐えていれば、アルディージャ戦のあの流れだったら絶対に追いつけたと思っています。もし失点をしても、『まだ行ける』と思う気持ちが必要ですね」 ----アルディージャ戦は、相手に作られたチャンスは少なかった中で、わずか2 回のチャンスをムルジャ選手に決められてしまいました。 「そこは集中力の問題だと思うし、ああいう失点を防ぐためにはもっと神経を研ぎ澄まして、みんなで声を出し合うことが大事になってきます」
---また、先に失点をした影響もあると思いますが、この2試合は終始ハイペースな展開が目立ちます。
「メンデス監督の求めていることは発揮できていると思います。あとは試合の中で自分たちがリズムをどうコントロールしていくか。うちの前線にはスピードと突破力のあるアタッカーがいますが、ずっとハイペースだといざという時に疲れてパワーがなくなってしまうので、どこかでペースダウンをして我慢させて、出ていくところで一気に出ていく。そこは僕やマスくんが中盤の選手 に伝えて、うまくコントロールしていこうと思っています。でも、先に失点をすると焦りが生まれて攻め急いでしまいます。逆に自分たちが先制して、ブロックを作れば今のスタイルがはまると思うし、指宿キャンプ中のレッズとの練習試合のような形に持っていけると思います」
---あらためて中谷選手の今季の目標を聞かせてください。
「今年はリーグ戦とカップ戦で、レイソルの全試合に出場すること。今は結果が出ていないですけど、結果を出してオリンピックのメンバーに食い込みたい。ただ試合に出るのではなく、試合に出て無失点で勝っていれば、テグさん(手倉森誠U-23日本代表監督)に見てもらえると思いますから、1-0 で勝ち切るような粘り強い戦いをしていきたいです」
---最後にサポーターにメッセージをお願いします。
「開幕2 連敗をして、厳しいと感じている方もいるかもしれませんが、選手はやれると信じています。チーム一丸となって戦っていきますので、サポーターの皆さんも僕たちを後押ししてください」
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