----新聞報道では複数のクラブからオファーがあったと伝えられていましたが、その中で日本、レイソルへの移籍を決めた理由を教えていただけますか？

「レイソルは私に興味を示してくれていました。レイソルでは今まで多くのブラジル人選手がプレーしていましたが、人づてに話を聞くと、とても良いクラブでレイソルでプレーした時期はハッピーだったと話を聞いていたので、正式なオファーをいただいた時には迷うことはなかったです。移籍を決めてからも、ここで必ず結果を残すという気持ちでやっています」

----メンデス監督とは対戦経験があるとのことですが、監督の下でプレーしてあらためてどのような感想を持たれていますか？

「メンデス監督のチームと対戦する時はいつも難しい試合になっていましたし、選手の技術力を上げて、良いチームを作る監督という印象でした。実際に今ここでプレーをして、チーム作りのうまい監督だと思っていますし、相手チームに対して困難を与える手腕は非常に優れていると思います」

----メンデス監督はスピーディーなサッカーを志向しますが、ディエゴ選手の特長も発揮しやすいのでは？

「私もそう思っています。速さと相手にプレッシャーをかけていくことは私の強みですので、メンデス監督のサッカーに合うと思っていますし、まだ慣れていない部分に関しては早く適応しなければいけないと感じています」 ----Jリーグを初めて経験するブラジル人選手の中には、日本サッカーの速さに戸惑い、馴染めない選手もいます。 「実は、来日したばかりの頃はそれを感じました。ただ、それも練習をしながら慣れるように努力してきましたし、その中で自分の特長をいかに出せるかを考えています」

―現在のコンディションは？

「練習では常に最大限の力を発揮するつもりでプレーしているので、状態は上がってきましたし、チームを助けられるだけのコンディションには仕上がっています。プレシーズンにはチーム全体が進化しようという思いを持ってやってきました。まだ向上させなければならない部分もありますが、始動時と比べて良くなったところはたくさんあります。チームとして1つにまとまっていますし、勝利という目標を持って戦っているので、私たちはこれからも進化していくでしょう」 ----大津祐樹選手との連携の良さが目立ちます。コンビネーションに手応えは？ 「大津はインテリジェンスがあり、クオリティの高い選手です。判断力にも優れているので、そばにいてとてもやりやすさを感じていますし、グラウンドの中でも外でも良い関係を築けていますね」

―開幕戦の相手は浦和レッズです。どのような印象を持っていますか？

「レッズは1人1人のクオリティが非常に高い。難しい試合になるでしょうけど、レッズにとってもレイソルと対戦することは簡単ではないはずです。大事なのは集中を切らさないこと。なぜならばレッズはいつでも試合を決めることができるチームだからです。集中を切らさずに戦い、前からボールを奪いにいって自分たちが試合を支配できなければ難しい試合になると思います」

―キャンプ中の練習試合ではレイソルの試合運びがはまりました。展開としては、あの試合と同じイメージでしょうか？

「レッズは優勝候補ですしパス回しがうまい。しかし私たちは練習試合ではコンパクトな陣形から厳しいマークで相手にスペースを与えませんでした。そしてボールを奪ったら速く攻める。公式戦は雰囲気も違いますし、同じ展開にはならないかもしれませんが、良いところは維持し、同じインテンシティ（強度）で取り組んでいくべきだと思います。しかしレッズも準備をした状態で臨んでくると思うので、私たちもさらにリズムを高め、1人1人が最大限の力を発揮することを忘れずに戦わなければなりません」

―今季の目標は？

「タイトル奪取に尽きると思います。個人的には、そのタイトル奪取を常に意識しつつ、チームの一員として仲間を助ける。私は何ゴールという目標の数字を設定するタイプではなく、それよりも献身的に働き、強い気持ちを持って戦うことを約束します。ゴールを決めても負ける試合はある。だったら最優先しなければならないのは自分のゴールではなくチームの勝利です。それを目標に戦います」 ----開幕戦の勝利を期待しているサポーターにメッセージをお願いします。 「サポーターの力が選手に強いエネルギーを与えてくれます。その中で私たちはグラウンドの中でできることを最大限やらなければなりませんし、サポーターの後押しを受けて全力を尽くして勝利につなげたいと思います」