VIitoria vol.295
interview
7MF
大谷秀和
Hidekazu OTANI
―先週の天皇杯4 回戦のヴァンフォーレ甲府戦は劇的な形で勝利しました。
どんな形であれ、勝たなければいけない試合でした。監督からも「この試合を勝たないと年末の試合はない」と言われていましたし、PKにまでもつれる可能性があると思って準備ができていたので、バタバタすることなく焦れずに戦えたと思います。
―交代で出場した3 選手が良い働きをしました。天皇杯準々決勝以降は総力戦になりますが、それを考えても大きな勝利だったのではないかと思います。
そうですね。11人だけでは勝ち切れないし、最初の11人で流れが悪かった時に交代選手が流れを変えることは本当に大事なことです。10人になった中で、バラ(茨田陽生)は本来のポジションではなかったし、メロ(今井智基)もチャンスだと思って長い距離を走ってあそこまで上がったのは、自分のやるべきことがはっきり整理されていたから。みんなの力で勝てたのは天皇杯につながります。天皇杯の準々決勝から決勝までは全て中2日。出場停止も起こり得るだろうし、中2日だと体力を完全に回復させることは難しいから、本当に全員の力が必要になってきます。
―今節は天皇杯を勝ち上がった状況で迎えるリーグ最終節です。
ホーム最終戦ですし、自分たちはなにがなんでも勝ちたい。天皇杯が1 ヶ月後といっても、リーグ最終戦に勝って気持ち良く準備をしていきたい。今年の成績は誰も満足していないし、サポーターも満足できなかったシーズンだと思うので、せめて最終戦に勝って、「今年、レイソルを応援してきてよかった」と思ってもらえる試合をしたい。
―アルビレックス新潟は今季初黒星を喫した相手ですが、印象は?
ファーストステージの対戦は、相手が人に強く来た時に打開できませんでした。今なら選手間の距離を縮めたり、相手の出方によって対応する柔軟さが身に付いてきていると思いますが、あの時はそういう部分が足りなかった。
―あれから8 ヶ月が経ちました。同じように相手が前からプレスに来ても、今なら打開できる手応えがありますか?
それはありますし、あの時には見えていたけど使えなかったスペース、まだ見えていなかったスペース、そういう部分は日々練習をやってきた中で全員が使えるようになっています。人に対して強く来るチームに苦手意識はないし、うまくそこでの駆け引きをみんなが楽しみながら、良いものを発揮できるという手応えはあります。
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