VIitoria vol.287
interview
28MF
栗澤僚一
Ryoichi KURISAWA
―この2 週間の中断期間は、どのような取り組みを行ってきたのでしょうか?
勝負どころでもボールを大事にし過ぎて攻め切れない場面があったので、攻撃をやり切る、前へ出て行くトレーニングを積んできました。もちろんボールを失わないことは大事ですが、安全なパスばかりを選択してしまって、それが前に行けない原因にもなっていると思うんです。
―湘南ベルマーレ戦後には、大谷秀和選手も「相手の嫌がることをしなければいけない」と話していました。もっとゴール前へチャレンジしていくことが必要ということでしょうか?
チャレンジのパスは奪われるかもしれないけど、それが通ったらチャンスになります。ゴール前にボールが入らないなら相手も怖くないでしょうし、自分たちも消化不良に終わってしまうので、気持ちも乗ってきませんよね。でも、そういう部分の修正はこの中断期間にできたので、だいぶ良い方向に向いていると思います。練習中の雰囲気もより高まってきましたし、前へ出て行く意識は改善されつつあると思います。
―今節はネルシーニョ監督が率いるヴィッセル神戸を迎えます。
対策は絶対にしてくるでしょうね。多分、僕の予想では前からプレスに来て、アンカーにもマンツーマン気味に付けてくると思っています。
―開幕戦でヴィッセルと対戦した時も、中盤の3枚にマークを付けてレイソルのパスワークを封じようとしてきました。
でも開幕戦ではマークは付けてきたけど、マンツーマンというほどじゃなかったと思います。あの時は自分たちの方が先にACLを戦っていて、試合数をこなしていたのが大きかったです。試合勘の部分でも有利でしたから。
―ネルシーニョ監督はレイソルの選手の特徴を把握していますが、それはレイソルの選手たちからしてもネルシーニョ監督の出方を考えますよね?
そうですね。ネルシーニョの時代は中盤に突出した選手がいて、そこを起点にしているチーム、特にF・マリノス、ガンバ、フロンターレにはいい試合が多くできていた。まずその起点を潰せば良かったからなんですが、そういう意味ではうちらは狙いどころが絞りにくいサッカーだと思うんです。ネルシーニョの策にハマらないように、逆にうちらがハメてしまう展開に持ち込みたい。とにかく、うちらは上に行くために1つ1つ勝っていくしかないですから。
―サポーターにメッセージをお願いします。
勝ちます、ということだけです。「良い試合をしたけど負けた」ではなく、とにかく勝たないと始まりません。そのためにも、また日立台を盛り上げてください。
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